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[2020]家庭犬における自発的カテゴリー化の深度と限界

Depths and limits of spontaneous categorization in a family dog

書誌情報Fugazza, C., Miklósi, Á. Depths and limits of spontaneous categorization in a family dog. Scientific reports 10, 3082 (2020). https://doi.org/10.1038/s41598-020-59965-6

Notice

表題の論文を日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。

要約

カテゴリー分類は、実験室条件下で広範な訓練手順を経て、人間以外の動物でテストされており、霊長類以外の種ではカテゴリー分類は知覚的類似性に依存していると推測されている。

我々は、4つのカテゴリーの模範例を含む複数のおもちゃの名前を分かっている家庭犬において、特別に訓練をしなくても、物体を分類する能力があるという証拠を報告した。

この実験デザインは、特定の訓練がなくとも、自発的に学習した音声ラベルに基づいてカテゴリーの分類を行うために考案されたもので、これまでのヒト以外の動物を用いた実験よりも、ヒトの研究に近い条件となっている。

また、分類テストの前に、新規の模範となるもので遊ぶ機会を与えると、犬の分類能力がより正確になることが観察され、分類表現は物理的な類似性だけでなく、物のアフォーダンス(機能)からも生じることが示唆された。

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