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[2016]家庭犬における首輪とハーネスを装着した散歩の行動学的効果

The behavioral effects of walking on a collar and harness in domestic dogs (Canis familiaris)

Notice

表題の論文を日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。

Abstract:概要

イギリスでは犬は人気のあるペットであり、犬の散歩は犬を飼う上で重要なこととして広く認識されている。犬をリードにつないで散歩させる際には、首輪やハーネスなど、さまざまな犬具を使用することができる。

これまでの研究では、頭や首に首輪をつけて犬を散歩させた場合の行動への影響について検討されてきた。ハーネスは、他の拘束具よりも犬の福祉に有益であるという逸話がしばしば提唱されるが、これまでのところ、ハーネスをつけて犬を散歩させることの効果は調査されていない。

本研究の目的は、首輪またはハーネスをつけて散歩させた犬の行動反応を明らかにすることである。本研究のより広い目的は、装着している拘束具の種類が犬にストレスを与えるかどうかを調べることである。

このことを調べるために、被験者内相殺計画を用いた。30頭の個人所有の犬をハーネスをつけて散歩させたことのある犬と、首輪をつけて散歩させたことのある犬の2つのグループ(各グループ:n=15)に分けて募集した。

犬を20分間ずつ散歩させ、ストレスの行動指標を記録した。このトライアルの後、飼い主は代替の散歩用拘束具を与えられ、1週間後に再度20分間の散歩を行った。行動指標が再び記録された。

首輪とハーネスのどちらで散歩させた場合でも、犬の行動に有意差は見られなかった。しかし、首輪で散歩させられた経験のある犬では、低い耳の位置が増加した。このことは、これらの犬がよりストレスを感じていることを示唆しているのかもしれない。

しかし、他のストレス指標からの裏付けがないため、飼い主に対する宥和を示すような動機も考慮すべきである。これらの結果から、少なくとも今回試用した特定のハーネスと首輪では、首輪もハーネスも犬のストレスを誘発しないことが示唆された。

しかし、首輪やハーネスの使用が長期的にどのような影響を及ぼすかを明らかにする今後の研究は有益であろう。

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