カイロス時間:All Dogs Live in the Moment--飼い主と一緒なら、何歳からでも犬は変われる

[2023]犬の尿中からの重症熱性血小板減少症候群(SFTS)ウイルスの長期検出と単離

Long-Term Detection and Isolation of Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome (SFTS) Virus in Dog Urine

書誌情報Saga, Y.; Yoshida, T.; Yoshida, R.; Yazawa, S.; Shimada, T.; Inasaki, N.; Itamochi, M.; Yamazaki, E.; Oishi, K.; Tani, H. Long-Term Detection and Isolation of Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome (SFTS) Virus in Dog Urine. Viruses 2023, 15, 2228. https://doi.org/10.3390/v15112228
Notice

表題の論文を全文日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。

Abstract:

重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、SFTSウイルス(SFTSV)によって引き起こされるマダニ媒介感染症で、での致死率は約30%と高い。

近年、感染したイヌやネコの体液を介してSFTSVに接触感染する例が報告されている。

本研究では、富山県で初めてSFTSV感染が確認された2頭を対象に、臨床的およびウイルス学的解析を行った。

しかし、1頭は重症で、もう1頭は軽症だった。

SFTSV遺伝子の量は両犬でほぼ同じレベルまで減少した。

犬の血清中では、SFTSV遺伝子は低レベルで検出されたが、発症後約2週間で検出限界以下となった。

特筆すべきは、SFTSV遺伝子が両犬の尿から他の検体よりも数千倍高いレベルで検出されたことである。

さらに、この子は2ヶ月以上の長期にわたって尿中に検出された。

臨床症状は発症後1日目または6日目に消失したが、感染性SFTSVは3週間後まで尿中に検出された。

したがって、症状が消失した後も、体液、特に尿との接触に注意する必要がある。

Keywords:

SFTSV; dog case; urine; long-term; Toyama prefecture

関連記事