Domestic dog lineages reveal genetic drivers of behavioral diversification
書誌情報Emily V. Dutrow,James A. Serpell,Elaine A. Ostrander, Cell, VOLUME 185, ISSUE 25, P4737-4755.E18, DECEMBER 08, 2022. https://doi.org/10.1016/j.cell.2022.11.003
Notice
表題の論文を全文日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。
Highlights
- 高次元データ解析によりイヌの系統が明らかになり、品種間の関係が解明される
- イヌの行動多様化は現代の品種形成に先行していた
- 古代の非コード変異が犬の作業役割に関連した行動を駆動する
- イヌの遺伝的多様性は神経発達遺伝子の共発現と関連している
Summary
家庭犬の選択的繁殖は、多くの場合、特殊な作業を行うために最適化された多様な犬種を生み出した。
犬種に典型的な行動形質の遺伝率は高いにもかかわらず、イヌの集団構造が複雑であるため、原因遺伝子座の同定は困難であることが判明している。
私たちは4000頭以上の家畜、半野生、野生のイヌ科動物の遺伝子データと4万6000頭以上の犬の行動調査データを活用し、犬種とその犬種を特徴づける行動の関係を理解するための枠組みを開発することで、犬の行動の遺伝的要因を特定する長年の困難を克服した。
私たちは、イヌの10大遺伝子系統とその行動相関を同定し、犬種の多様化は主に非コード制御変異によって引き起こされていることを示した。
我々は、神経発達の共発現ネットワークにおいて、系統関連遺伝子が収束していることを突き止め、相互に関連する軸索ガイダンス機能について、牧羊犬に関連した濃縮を同定した。
この研究は、イヌの多様化の足場を提示し、行動多様性の遺伝的起源を明らかにするための比類ないシステムとして家庭犬を位置づけている。
