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[2022]犬のADHDアセスメントの評価:再現研究

Evaluating ADHD Assessment for Dogs: A Replication Study

書誌情報Barbara Csibra, Nóra Bunford andMárta Gácsi, Animals 2022, 12(7), 807; https://doi.org/10.3390/ani12070807
Notice

表題の論文を全文日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。

Simple Summary

注意欠陥・多動性障害(ADHD)は、不注意、多動性、衝動性の症状を特徴とする、ヒトの神経発達障害のなかで最も一般的なもののひとつである。

科学者や獣医師は、人間の子ども同様に、家庭犬もADHDの症状に似た行動を示すことがあると報告している。

本研究では、これまで犬に用いられてきた質問票の特性を再検討し、それがADHDに類似した行動を評価するための信頼できるツールであるかどうか、また診断可能な個体を検出するのに適しているかどうかを検証することを目的とした。

人間の研究と同様に、評価プロセスには飼い主と一緒に専門家(ドッグトレーナー)も参加させ、彼らの評価を比較した。

以前の結果と同様に、質問票の因子構造を再現することができ、項目と下位尺度の得点は高い時間的安定性を示した。

飼い主と訓練士の評価の一致度は、まあまあ(不注意下位尺度)、中程度(多動性/衝動性下位尺度)であった。

3つの曖昧な項目は、「わからない」という回答も可能なバージョンを用いて特定された。

われわれの所見では、質問票が犬のADHD様行動を評価するための信頼できるツールであることが確認された。

しかし、ADHDと診断可能な犬の個体が存在するかどうかを確定するためには、人間の質問紙と同様に、専門家の評価や犬の日常生活における機能障害を評価する項目を含める必要がある。

Abstract

家庭犬は自然環境において、ヒトの注意欠陥・多動性障害(ADHD)症状に類似した行動を含む、ヒトの精神疾患を思わせる神経心理学的障害を示す。

イヌについては、Vasらが不注意と多動性・衝動性を測定する13項目の質問紙を開発した(Dog ARS; 2007)。

我々は、イヌの大規模サンプル(N = 319)を用いて、Dog ARSの心理測定学的特性を再評価し、さらなる開発の基礎となる可能性のある限界を明らかにした。

我々は、因子構造の研究横断的安定性、項目および下位尺度得点の40日間の経時的安定性を検討し、人間の親/教師の評価に類似して、飼い主の報告と専門家(ドッグトレーナー)の報告(n = 86)を比較した。

曖昧な項目を特定するために、修正版(「わからない」の選択肢を含む、N = 520)を別のサンプルに実施した。

その結果、両下位尺度の内的一貫性とテスト・リテスト信頼性は良好であり、因子構造を再現することができた。

飼い主と訓練士の評価の一致度は、不注意はまずまず、多動性/衝動性は中程度であった。

曖昧な項目は3つであった。

全体として、Dog ARSは犬のADHD様行動を評価するための信頼できるツールであるが、機能障害を評価する項目が含まれていないため、現在の形では診断可能な個体を検出するのには適しておらず、また、評価プロセスに飼い主-専門家の評価を含めることが必要であると主張する。

Keywords:

ADHD; inattention; hyperactivity; impulsivity; rating scale; questionnaire; functioning; animal model; domestic dog

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