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[2019]犬のしつけ、第2の脳『腸』にアプローチする時代が来るかも!?

The gut microbiome correlates with conspecific aggression in a small population of rescued dogs (Canis familiaris)

書誌情報Kirchoff NS, Udell MAR, Sharpton TJ. 2019. The gut microbiome correlates with conspecific aggression in a small population of rescued dogs (Canis familiaris) PeerJ 7:e6103 https://doi.org/10.7717/peerj.6103

Notice

表題の論文を日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。

Abstract:要旨

攻撃性は、犬と人間の双方を危険にさらす家庭犬の深刻な行動障害である。

犬の攻撃性の根本的な原因は解決されておらず、効果的な治療を確実に行うためにilluminationが必要である。

最近の研究では、腸内細菌叢の組成の多様性が、マウスやヒトなど他の哺乳類における行動や心理の調節に関連していることが分かっている。

これらの観察結果を踏まえ、我々はイヌの腸内細菌叢の組成が攻撃性に関連する可能性があると仮定した。

我々は、闘犬組織から押収したピットブルタイプの犬の小さな集団から採取した糞便マイクロバイオームサンプルを分析した。

この集団には、共時的な攻撃行動を示す犬21頭とそうでない犬10頭が含まれていた。

β多様性解析により、腸内細菌叢の構造と犬の攻撃性との関連性が支持された。

さらに、系統的アプローチにより、攻撃的な犬とそうでない犬を層別化する腸内細菌の特定のクレード(遺伝系統)(Lactobacillus、Dorea、Blautia、Turicibacter、Bacteroidesのクレードを含む)を決定した。

これらの分類群のいくつかは、哺乳類の行動や胃腸の病状を調節することに関与しているとされている。

本研究のサンプルサイズには限界があるが、今回の結果は腸内細菌が犬の攻撃性に関連していることを示し、腸内細菌叢と相互作用する攻撃性に関連した生理的状態を指し示している。

また、これらの結果は腸内細菌が攻撃的行動の発現前の診断に有用であり、攻撃性の不可解な病因を見分ける可能性があることを示している。

Keywords:

Gut microbiome, Aggression, Fecal microbiota, Dog, Gut-brain axis

Suzyの見解

日本語で詳しく紹介している動物病院のコラムがありましたので紹介します。

ペットの腸内細菌と攻撃性について

攻撃性のみならず、不安や恐怖を感じやすいなど、生きづらい性格傾向を持っている犬に、のんびりした性格の犬の腸内細菌を移植したら性格が変わるのでは?という研究も進んでいるようです。

犬(動物)で成功すれば、人間にも転用されるかもしれません。

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