一般的な方法:General Methods
倫理声明:Ethical Statement
本研究で実施した行動観察は、国内(ハンガリー法)に準拠している: “1998. évi XXVIII. Törvény” 3.§/9. – 動物保護法)およびEUの法律、ならびに施設のガイドラインを遵守した。
ハンガリーの「動物実験科学・倫理委員会」は、番号の下に実験手順を承認した: PE/EA/2019-5/2017の番号で承認された。
飼い主は参加に書面で同意した。
われわれの同意書はハンガリー心理学者の倫理綱領(2004年)に基づいたものである。われわれは同意のプロセスを参加者が完全に理解できるよう特別な注意を払った。
同意書では、参加者は研究者の身元、実験の目的、手順、場所、予想される拘束時間、個人および研究データの取り扱い、データの再利用について知らされる。
その情報には、参加者がいつでも同意を撤回する権利も含まれていた。参加者は簡単に(そしてペナルティなしに)参加を拒否でき、実験中に収集されたデータを使用しない、または削除することを求めることができる。
実験場所と装置:Location and Setup
テストは5×2.5mの部屋で行われた。部屋にはイヌ、飼い主、実験者、椅子のみが存在した。
床には被験者のスタート地点から1.5m離れた場所と2.5m離れた場所を示す印があり、飼い主用の椅子も用意されていた(図1A-D)。
実験の対象物はおもちゃとブレスレットの2つである。
おもちゃは直径9cmの緑色の柔軟なゴム製リング(フープ)、ブレスレットは直径7.5cmの紫色の花柄の織物のカバーが付いた黒いプラスチック製リングである(図1E)。
各テスト後には対象物を洗浄した。
テストはイヌが入室してから退室するまでビデオ録画され、のちに行動コーディングに使用された。
テスト開始前、実験者が飼い主に指示を出しているあいだの5~6分間、イヌは自由に室内を探索することができた。
数分後、イヌは自身の意思で立ったり座ったり寝たりしており、新しい状況による潜在的なストレスを軽減するのに十分な馴化期間であったことが示唆された。
イヌはハンガリーのブダペストにあるFamily Dog Projectのデータベースから任意で募集した。
飼い主による「モッテコイ」の指示(ハンガリー語)を理解しているイヌだけを対象とした。