Mindfulness and your dog
- Harvard Health Publishing
- 2015年2月12日
表題の論文を日本語訳してみました。翻訳アプリにかけた日本語訳を英文に照らして修正していますが、表記のゆれや訳の間違いがあるかもしれません。正確に内容を知りたい方は、原文をご覧ください。
要約
マインドフルネスは過去10年間で多大な関心を集めてきた。
マインドフルネスとは、一瞬一瞬を大切にし、判断せずに受け止める能力のことで、ストレス軽減や健康増進に役立つとする研究結果が発表されてきた。
私たちが犬と触れ合うことで得られる最大の心理的メリットは、よりマインドフルになる機会、つまり、意図的に今この瞬間に注意を集中させる機会を与えてくれることかもしれない。
マインドフルネスは、ヨガ、深呼吸、太極拳、マッサージ、リフレクソロジー、ジャーナリング、祈りなど、多くのリラクゼーション法の構成要素となっているが、犬と一緒に散歩しているときにも、簡単にこのテクニックを使うことができる。
愛犬にマインドフルでいる方法を教えてもらおう。
散歩をしている犬たちは、頭を上げ、尻尾を振って、ちょっと警戒しながらも、すべてを受け入れている。
そして、犬たちは新しい景色、匂い、音、人、他の動物に対して心をオープンにしている。散歩は冒険のようなものなのだ。
試してみよう。
- 散歩を始めたら、体の感覚に注意を向ける時間を作る
- 鼻から息を吸い込み、お腹をいっぱいに膨らませ、口から息を吐き出す。息を吸うときと吐くときの感覚に意識を向けよう
- 歩きながら、五感をフルに働かせよう。視覚、触覚、聴覚のひとつひとつに注目して、すべての感覚を味わうのだ。
- あれこれ考えはじめてしまうとき…そんなときは、あなたの愛犬が、あなたと一緒に外にいることを喜んでいるこの瞬間に、あなたの意識をそっと戻そう
マインドフルネスは、愛犬と一緒に体を動かすことなどを通じて、日常の何気ない体験に対してより良く感じるために生涯行なっていくものである。
「今、ここ」に集中することで、悩みや後悔にとらわれることが少なくなるだろう。
One of the greatest psychological benefits of interacting with a dog is the opportunity it provides to be more mindful — to purposely focus your attention on the present moment....
Suzyの見解
私は犬のしつけを飼い主さんに教えるとき、まずは飼い主自身が犬の前で感情をコントロールすることを身につけることからスタートしていきます。
(その道具として犬を使う感じです…)
その方法は、まさにマインドフルネスなのですが、愛犬とともにやることで、犬・ヒト双方にとって効果があり、相乗効果で正のスパイラルがぐんぐんと回っていくと、犬との暮らしがうんと楽になります。
気がつけば、飼い主が当初こまっていた愛犬の問題行動が起こらなくなっています。
「モグラ叩き」のように直接的に犬の行動のひとつひとつをつぶしていくのではなく、土台からしっかりと関係を築くことを大事にしています。
それを、ハーバードのジャーナルが取り上げてくれたことで、私が飼い主さんたちに説明して実践してきたことは、「迷信じみたことでなく科学的に効果の証明された方法」なのだと知ってうれしかったです。
もっと、日本でも取り上げてほしかったな…。
「犬のお散歩マインドフルネス」は、お坊さんが進める「マインドフルネス:歩行瞑想」よりも楽しく毎日続けられる癒しではないでしょうか?
犬は飼い主の心の動きを敏感に感じ取り、それに反応しています。愛犬が自分の周囲のいろいろに過剰に反応せずに済むように、飼い主さん自身が常日頃、自身のメンタルの状態に気を配る必要があります。そのための具体的な方法をご紹介します。
犬と暮らす者の特権ですね。
犬との散歩をマインドフルネスの時間にすることで、飼い主が困っていたお散歩中の犬の行動も改善していきます。
飼い主も犬もマインドフルになる時間、それが「犬の散歩」なのだと思います。
飼い主も犬もマインドフルになる幸せなお散歩の方法をお伝えしていきます。